矢野エッセイ
その71「疑惑」

大阪梅田の阪急百貨店はものすごく大きいので僕は簡単に迷子になる……

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矢野エッセイ
その70「我が十日間戦争」

これは一人の愚かで無力な男の悲惨な戦いの記録である。

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矢野エッセイ
その69「0.1%のこと」

ジョージナカシマは20世紀を代表する家具作家でありオリジナルなら椅子、テーブルのセットでたぶん1000万円は下らない。

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矢野エッセイ
その68「小川洋子さんのこと」

昨年三月末にこの玉野市後閑の家に引っ越してきてからちょうど一年が経った。

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矢野エッセイ
その67「ウメボケ物語」

ようやく冬が終わり木々に花が咲き始めた頃だった。
よお、あんたの所に誰か引っ越して来たそうやないか」

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矢野エッセイ
その66「WILD LIFE」

「でましたか!」
一瞬のうちにグロスマスターKの顔が喜色にはち切れそうになった。

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矢野エッセイ
その65「27」

「ギャラリーやぶき」という名は岡山では多くの美術フアンに知られたものであり、若い作家にとってはある種の権威、あるいは目標のようなものであったと思う。

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矢野エッセイ
その64「三人、三又路、30年」

2月に岡山の天神山文化プラザで大学院の同級生の三人展をやった。

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矢野エッセイ
番外編

「ニコンD40、あげますよ」
僕は吸いかけのタバコを一旦灰皿でもみ消しグロスマスターKの顔を見た。

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矢野エッセイ
その63「哀愁の金沢、もしくは能登一人旅」

風呂から上がり陽月の二階から石畳の通りを見下ろしていたら流線型のヘルメットをかぶった三人の外国人が自転車を降りて楽しそうに写真を撮り合っている。

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