この作文も今号で5回を数えることとなった。ギャラリー・グロスのHPと真摯に向きあっているお客様の誰かからイチャモンが入り、2、3回あたりで撤退を余儀なくされるのでは? と楽しみにしていたのだけれど。

 楽しみ? そうなのです。イチャモンが入り、このHP管理責任者のミスター川本がどう対応するか? そういう事態勃発に興味津々という不埒な姿勢のオレがいたりするのですね。撤退となれば、オレはもちろんゴネさせてもらうからケケッ!!

 で、なんでこんな事を記すかといえば、ミスター川本が現在使用しているPC(お客様が来店しているにもかかわらずカウンター内でカチカチやってるやつ)は、クレドビル近くにあった今は亡きデオデオの閉店セールで、オレがそのPCの前に立って5時間悩み・考え抜き、価格の三分の一の値を12回払いで購入した物件。それを、¥5000+グロスcaffeチケット一枚綴りで略奪されたいわく付きのPCなのですよ。

 ミスター川本は、やる時はやる男だからなあ!! やっさしいですわホンマ!! 真実を知りたい方は、カウンター内でカチカチコソコソやっているミスター川本に直接問うてください。事実と異なる内容を語る可能性も、なきにしもあらずですから注意して臨みましょうね。

 とはいえミスター川本はスコブル寛大なお心の持ち主。この作文はミスターにメール送信し、ミスターの手によってここに掲載されているのだから。真実を暴露され腹も立つでしょう。しかし、約束は約束という基本姿勢を保とうと努力するミスターの心根が素晴らしい。その約束とは、作文に赤を入れない。

 さてと、本題に入りますか。老婆心だけど、この作文は、軽くいい加減な気持ちで読んでいただくことを推奨いたします。真摯に立ち向かうと脳みそがフリーズでアウトーー。

 オレが初めて中米に足を踏み込んだとき、グアテマラ、エルサルバドルそしてニカラグアは内戦下にあった。で、ここで説明しておかなければならないことがある。中米と呼んでいるけれど、中米とはいったいどこの国々なのか? ということ。オレがいろんな資料や現地で聞き及んだ結果では、グアテマラ・ベリーズ・エルサルバドル・ニカラグアそしてコスタリカの5国。メキシコ合衆国とかパナマも中米に位置づけられることも屡々あるが、オレの結論では上記5カ国だ。ベリーズ。聞き慣れない国だと思うけれど、こんな国があるのですね。もっと先まで続いたら、あまり書くこともないけど努力し記憶を整理してここにアップいたします。

 もっとも内戦下と書いたけれど、どの国でも都市部で反政府軍がドンパチ攻撃をしかけてくるという時代は過ぎ去り、反政府軍がかなり追いつめられた状況はどの国でも共通していた。ただ、エルサルバドルに限っては邦人退避勧告も発動されていた時期で、午後8時からは戒厳令下でもあった。だいたいこの時、エルサルバドルの日本大使館は閉館しており、政治的レベルでの正式な日本との国交はなかった。

 国交がなくなったのには理由がある。在エルサルバドルの邦人が反政府軍、簡単に言ってしまえばゲリラだが、その反政府ゲリラに邦人のお偉いさんが誘拐され殺害されたからだ。もっとも、町中ではTOYOTA・NISSANのロゴマーク入りの車ばかりが目立ち、民間レベル、商社マンは販路拡大に努力していたご様子。

 そうそう。オレが日本を発つ前、エルサルバドルの情報が欲しくて在日本エルサルバドル大使館を電話帳で調べた。国交がないのだから、そんなものは存在しないのだけれど、大阪だったかな? UCCコーヒーの会社内に事務手続きをするような事務所が設けられていた。が、オレが欲しい資料はないとのことだった。

 「エルサルバドルのどの辺りがヤバイですかね?」 こんな質問に対する回答など持ち合わせていなかった。

 なんだかんだと書き進めてはいるが、オレが中米を目指した最大の理由は、内戦下でドンパチやっている最中の写真を撮影したかったからだ。結局無理だったけど、それを目指して、一発屋、“身を捨ててこそ浮かぶ世もあれ”という心境になりきってはいた。自己責任などまったく持ち合わせていなかったし、逆に、それまで50カ国近い国々を旅し、バックパッカーとか貧乏旅行者に対して日本大使館の窓口がいかに冷酷な態度を見せるか知り抜いていたからだ。ハッキリ言う。オレは日本大使館とは言っていない。日本大使館窓口だ。ここはだいたい現地雇いの日本人のオバチャンなどがドカーンと偉そうにふんぞり返っていることが多かった。たぶん? と想像する。大使館内で虐げられているのでは? と。階級社会。窓口のオバチャンのストレスのはけぐちはオレたちのような貧乏日本人旅行者に向けられる。日本人の屑のように罵られたこともあったのだから。

 貧乏旅行者は日本大使館を避ける。正に、退避勧告だ。やっさしいでホンマ!!

 オット!! 話しが大きく逸脱してしまったなあ!! 誠に遺憾の極みであります。

来号は、正しい“やっさしいがな中米”で奮起致しますことをここにお約束して、アディオス・セニョリータス・セニョリートス。

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