中米に飛ぶ前に、最近、オレの近辺で起こった“やっさしいがな!!”について記そうと思う。

 まず、オレがNikonデジタル一眼レフカメラD70を購入したこと。今、打ち込んでいるibook以来、10万円以上の買い物は数年ぶり。これは正しく、“やっさしいがな!!”に値する。買いたくても買えないヤツがこのHP作成現場ご近所のアチコチに多数いるのだから。しっかり嫉妬してください。ケケッとネ。

 次に、“やっさしいがな!!”を文字で口語で、グロス近辺で2度ぶつかった。これは本当に“やっさしいがな!!”本家としては破格の喜びであります。ありがとうございました。

 更に、グロス常連客である西岡さんより、オレのMacをバージョンアップしてもらった。OS8.6から9.2へ。これだけだと、いとも簡単そうだけれど、オレは西岡さんの手さばきに目が点に。つまり、いったい何をやっているのか分からないままに完了。これもスコブル“やっさしいがな!!”でありました。普段はカウンターの中にいるトッツァンが、フムフムと西岡さんの背後から理解も納得もしたかのように頷いておりましたが、あれはお得意のポーズ。まあ、彼のそういう姿勢も“やっさしいがな!!”ではあるのだけれど、しかし、彼は口が堅いから許しちゃう。もっともオレは、他人に喋られてもいいことしかカウンターで話さないけれど。だって、カウンターに座るだけで、スッゲエ情報通になれるんだもん。キャー!!

 とはいえ、矢野さんのエッセイもよく続くよなあホンマ!! あの人、タダで書いてるのかなあ? タダで書かされてるんだろうなキット。オレはそろそろ挫けてきているけれど、今回もなんとか締め切りには間に合いそうで偉い!! でもでも、そろそろ目に見えた形で、熟女から、

 「あなたのエッセイ、す・て・き。一度ゆっくり、グロス以外の洒落た喫茶で茶でもしないこと……」

 なんていうのがないものかなあ? このHPへのアクセス数に問題があるんじゃねえのか?

 では、ビュイーンと中米へ。前回、ホンジュラス領であるカリブに浮かぶ島、ロアタン島へ降下するまでの経緯を書いた。今回はロアタンで起こたことについて。

 ロアタンに着いてすぐ、空港内で、これから島から離れる白人から話しかけられた。なかなか上手い日本語を話すので、

 「日本語、上手いじゃない。日本人の彼女でもいたわけ?」

 すると、なんとまあ!

 「オンナはイッパイいたけど、日本語そんな上手くないよ。あなた、そういうのゴマすりよ」

 てな、へんてこ流暢な日本語が返ってきたのでありました。アクセントは凸凹よ。

 で、オレはタクシーの運ちゃんと仲良くなり、その夜、ロアタン島の飲み屋に行こうということになった。結局、運ちゃんのオンナがやっているスナックモドキに連れていかれたのだけれど、もちろん、ここからオンナを引っ張れる。まあ、こんな話題はグロスのHPではタブーなので省略するが、ここで一悶着おきた。他の客が、運ちゃんのオンナにしつこくチョッカイを出しており、まあ、オレのスペイン語力で理解したところ、

 「頼まあ。一発やらせてくれえ。もう何十回も通よんで」

 らしき卑猥な発言をしており、ということは、このオンナ。運ちゃんに操を立てているらしく、これはとてもとても珍しいケース。

 とかなんとか言っているうちに運ちゃん、どこから取り出したのか? 携帯電話ほどの小型ピストルをチョッカイ男に向けている。

 オオッ!! やっさしいがな!! の典型的場面。

 ところが、役者が違ったらしい。アッサリ、このピストルをチョッカイ男に奪われてしまい、天井に向けてパチン。小型だからパチンとしか鳴らなかった。そして銃口は運ちゃんに向けられ、運ちゃん、ホールドアップ。

オレは、ここからの経緯は知らない。だって恐いから店外に抜けちゃったもん。でもなあ、間もなく再開した運ちゃんの顔はスコブル腫れていたなあ。キッチリ、絞められたみたい。

 その後、二人で梯子したのだけれど、こいつが飽きもせず、懐にピストル。そして、

 「まだ一発残っとるけえ、撃ってみいや」

 というので暗い空に向けてパチン。安物だったのだろう。パチンとしか鳴らないのに、両手がスコブル痺れた。

 オレの最初で最後の発砲事件だった。